🛑 危なかった!「磨きすぎ」で発生した悲劇を救った「ソリッドカラー」の奇跡

query_builder 2025/11/15
クイック鈑金
ドアエッジ塗装

私たちプロの鈑金塗装業者には、様々な修理依頼が舞い込みますが、中には「プロの失敗」をリカバリーする仕事もあります。先日持ち込まれたのが、まさにそのケース。他店で車を磨いてもらった際に発生した、ドアエッジの塗装剥がれの修復依頼でした。


依頼内容は「磨きすぎ」によるドアエッジの塗装剥がれ


お客様は、車全体をコーティングのために磨きに出したそうですが、引き取り時にドアの縁(エッジ)を見たところ、塗装が薄くなり、地金が見えている箇所を発見したとのこと。

これは、ポリッシャー(磨き機)のバフがドアのエッジ部分に集中して当たりすぎた際に起こる、典型的な「磨きすぎによる塗装の削れ」です。特にドアエッジはR(曲面)がきつく、塗装が薄くなりがちなので、非常にデリケートな箇所なのです。

お客様はショックを受けていましたが、私たちはすぐに状況を確認しました。幸いにも、傷ついたのはドアエッジのごく狭い範囲だけでした。


🚨 運が良かった!ソリッドカラーだからこそできた「ザ・クイック鈑金」


この修理において、私たちにとって最大の「幸運」だったのは、車の色が「ソリッドの赤」だったことです。

ソリッドカラー(単色)とは、メタリック粒子やパール粒子が入っていない、顔料のみで色を出している塗料のこと。この特性のおかげで、私たちはまさに**「ザ・クイック鈑金」**と呼べる方法で迅速かつ完璧に作業を完了させることができました。

  1. 最小限の準備: 剥がれた部分だけを最小限の範囲で足付け(古い塗膜を研磨し、塗料の密着を良くする作業)します。

  2. マスキングは縁だけ: ドアエッジの細いラインに合わせて、他の面に塗料が飛び散らないよう、非常に狭い範囲だけをマスキングします。

  3. 「縁だけ塗装」: 傷ついたエッジ部分にピンポイントで新しい赤色の塗料を吹き付けます。ソリッドカラーは、色ムラや色の境目が目立ちにくいため、周囲の塗装と自然に馴染ませやすいのです。

  4. クリアコートと磨き: 新しい塗膜にクリアコート(透明な保護膜)を施し、乾燥後に軽く磨き上げて作業完了。

これにより、ドア一枚を全て再塗装する大掛かりな作業を避け、短い時間と低いコストで修理を終えることができ、お客様にも大変喜んでいただけました。


⚠️ メタリックやパールでは絶対に通用しない理由


しかし、この「縁だけ塗装」という手法は、ソリッドカラーだからこそ許された、まさに特例です。もしこの車がメタリックカラーパールカラーだったら、そうはいきません。

  • メタリック・パール: これらの塗料には、光を反射するアルミ片や雲母(マイカ)の粒子が入っています。この粒子は、吹き付ける際の角度や距離、塗料の濃度によって、粒子が立つ方向(メタリック感)が変わります。

  • 「色ズレ」の発生: もし縁だけを塗装すると、その部分だけ粒子の方向が周囲と異なり、光の当たり方で色味や輝き方が異なって見えてしまいます。これはプロの目だけでなく、素人目にも**「色が合っていない」**と一瞬で分かってしまう致命的な失敗につながります。

メタリックやパールの場合は、たとえ小さな傷でも、色の境目が目立たないように、隣接するパネル全体、もしくは傷ついたパネル全体をぼかしながら再塗装(ぼかし塗装)する手間が必要不可欠となります。

今回はソリッドカラーという運も味方してくれましたが、今回の経験から、私たちは改めて「色の種類」が鈑金塗装の工程を大きく左右することを再認識しました。


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出張鈑金専門店Reborn K's

住所:茨城県つくば市森の里47-10ショッピングセンターC-1

電話番号:080-1219-5197

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