🏗️ ユンボは乗用車じゃない!鋼鉄との格闘になった「クイック鈑金」の真実

query_builder 2025/11/14
クイック鈑金
ユンボ

まだ会社員として鈑金塗装の仕事をしていた頃、様々な車の修理を手掛けてきました。小さなキズの「クイック鈑金」から、フレーム修正を伴う大事故車まで。しかし、今でも鮮明に覚えているのは、ある日依頼が来た、建設現場の主役、「ユンボ(油圧ショベル)」の鈑金作業です。


「クイック鈑金」のノリで臨んだ、規格外の挑戦


お客様から「キャビンのサイドパネルが大きく凹んでいるので直してほしい」と依頼を受けました。写真で見る限り、通常のトラックや重機と同じ要領で直せるだろうと、当初は少し甘く見ていました。

しかし、工場に運び込まれたユンボを前にして、私の認識は一瞬で打ち砕かれました。

「これは、乗用車の鈑金レベルじゃない…!」

ユンボのキャビンを守るサイドパネルは、乗用車の薄い鋼板とはまるで別物。ぶ厚い**「鉄の塊」**と言っても過言ではない強度でした。そのパネルが、岩や別の重機にぶつかったのでしょう、深いカーブを描いてグシャリと凹んでいたのです。


ハンマーが跳ね返る!ビクともしない鋼鉄との格闘


通常の車の鈑金であれば、ハンマーとドーリー(当て板)を使って、ダメージ箇所を裏側から叩き出す作業から始めます。ところが、ユンボのパネルは、私の渾身の力で叩いても、**「ビクともしない」**のです。

「カーン!」と金属音が響くだけで、凹みは一向に持ち上がってこない。まるで、壁を叩いているようでした。

  • 道具との戦い: 普通のハンマーでは歯が立たず、重量のあるハンマーや、テコを利用するための特殊な工具を次々と投入。

汗だくになりながら、パネルの裏側から、表側から、ひたすら叩き、引っ張り、押し戻す作業の繰り返し。これはもはや、職人の技術というより、鋼鉄の塊を相手にした力比べでした。


まる二日間の格闘と、職人としての成長


結局、このユンボの凹み一つを元の形に戻すまでに、丸二日間を費やすことになりました。通常の乗用車の鈑金なら、大きな凹みでも一日あれば下地処理まで進められるのに、ユンボの作業は想像を絶する手間と時間を要したのです。

体力的にも精神的にも限界に近い作業でしたが、パネルのラインが徐々に戻り、最後にパテで修正を施し、塗装を終えた時、そこには元の美しさを取り戻した頑丈なユンボの姿がありました。

納品後、お客様から「作業車だから多少は諦めていたが、ここまでキレイにしてくれてありがとう」と感謝の言葉をいただきました。

このユンボの鈑金作業は、私に「車の鈑金」と「重機の鈑金」が全く別次元の作業であることを教えてくれました。そして何より、「鉄が相手でも、時間をかけ、道具を工夫し、決して妥協しなければ必ず直せる」という、職人としての自信を与えてくれたのです。

これは、間違いなく「クイック鈑金」のレベルではない、私のキャリアの中でも最も過酷で、最も記憶に残る格闘の日々でした。

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出張鈑金専門店Reborn K's

住所:茨城県つくば市森の里47-10ショッピングセンターC-1

電話番号:080-1219-5197

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